Activity2026年度の活動内容

千代田教育グループ「友愛小論文コンテスト」表彰式実施

千代田教育グループ「友愛小論文コンテスト」表彰式実施

友愛賞2名受賞 入選3名が揃って賞状を受ける
快板・中国茶茶道の披露も加わり、和やかなひとときを

6月22日(土)11時より友愛サロンにおいて友愛小論文コンテストの授賞式が開催された。これは2月28日(土)鳩山会館を会場に実施された、「友愛小論文コンテスト」のための交流会を基に、参加の留学生各人によって書かれた小論文「私にとって友愛とは」の受賞者を表彰するもので、今回は第一位となる友愛賞に2名が選出された。当日は、受賞学生を始め、友愛ユニオン、関係各位が参加、文化披露もあり和やかな授賞式となった。
当日は雨にも関わらず全員が元気に出席してくださった。井田理事の司会進行で、式典は進められ担当の攪上理事から受賞の各人に賞状が読み上げられ、副賞と共に手渡された。
2月の交流会の際には、まだ日本語がおぼつかなかった学生も、すっかり日本の生活、日本語に馴染み、流暢な日本語で感謝の意を延べた。受賞式の後は懇親昼食会となり、千代田教育グループの大畑凛恩さんが「快板」の妙技を披露してくださった。これは竹で作られたカスタネットのような板を鳴らしながら漫談を語る中国の伝統芸能の一つで、中国伝統芸能ラップとも言われており、そのリズミカルな音を楽しんだ。 また、日中文化交流基金会の周小珍さんが、中国茶を作法に則って淹れる中国茶道の妙技を披露してくださり、参加者全員に様々に味の違う中郷茶を振る舞ってくださった。
周さんはこの日家の庭に咲いたヒマワリをお茶席を彩る花として持参され、その気配りに皆が感動し、中国茶の極意を味わったと講評を博した。 友愛ユニオンからは、藤田脩椰さん、巳上小楽咲さんが参加、2月当時の印象などを語った。2人は二月以来の再会を喜び、受賞のお祝いを伝えた。昼食会では、若者同志の話しに花を咲かせていた。
外国からの留学生を対象に行われるこの「友愛小論文コンテスト」は、友愛理念を海外の若者に伝えるのと同時に、友愛ユニオンメンバーとの交流などを通じて、真の国際交流実践の機会としても有意義な展開をみせている。
今回は、紙上で友愛賞受賞のお二人の作品をご紹介し、友愛理念の重要さ、それを伝えていくことの大切さをお考えいただきたい。

受賞者

友愛賞
LE THI NGOC TUYET ベトナム国籍
靳心洋 中国国籍

入選
梁暁琪 中国国籍
李新玉 中国国籍
張江尔芯 中国国籍
BITALU RAM ネパール国籍
何秦 中国国籍(欠席)

表彰式参加者

千代田教育グループ・千代田教育グループ 会長 栗田秀子
千代田国際語学院 学院長 森田浩樹
暨南大学日本学院 张紅明
日中文化教育友好交流基金会 周小珍
千葉日建工科専門学校 渡邊ユリア
千代田教育グループ 会長補佐 大畑凛恩

公益財団法人 友愛
理事 攪上哲夫
理事 西川伸起
理事 井田安信
事務局長 羽中田元美
友愛ユニオン 藤田脩椰
友愛ユニオン 巳上小楽咲

私にとって友愛とは
暨南大学日本学院3年生 LE THI NGOC TUYET レ ティ ゴック トゥエット ベトナム国籍

私にとって友愛とは、国や文化が違っても、お互いに理解しようとし、助け合う気持ちのことだと思います。言葉や習慣が違っていても、相手を大切に思う心があれば、友情を作ることができると考えています。今回、私はそのことを強く実感する貴重な経験をしました。
はじめに自己紹介をさせていただきます。私はレ・ティ・ゴック・トゥエットと申します。2001年生まれで、現在は暨南大学日本学院の2年生です。日本語を学ぶために日本に来て、日々日本語や日本文化について勉強しています。
2026年2月28日、私は「友愛ユニオンと千代田教育グループ留学生の多文化交流会」に参加しました。場所は東京にある歴史的な建物、鳩山会館でした。このイベントは、さまざまな国の留学生が集まり、「友愛」と「国際交流」について考える貴重な機会でした。
当日は、はじめに主催者の方々の挨拶がありました。その中で、「国や文化を超えて理解し合うことの大切さ」が語られ、私は友愛の意味について深く考えるきっかけを得ました。また、友愛を紹介するビデオを通して、実際の国際交流の様子を知り、友愛は言葉だけでなく行動で示すものだと感じました。
その後、友愛ユニオンのメンバーによるスピーチが行われ、それぞれが異なる経験を通して友愛について語っていました。私はその話を聞きながら、自分も勇気を出して意見を伝えたいと思うようになりました。
次に行われたテーブルディスカッションでは、「日本に来て感じたカルチャーショック」というテーマについて話し合いました。中国、ベトナム、ネパールなど、さまざまな国の学生と意見を交換する中で、文化の違いに驚くだけでなく、その違いを理解しようとすることが大切だと感じました。これこそが、友愛の第一歩だと思います。
私も発表の機会をいただき、自分の経験について話しました。私は日本語がまだ上手ではなく、N3程度のレベルなので、人前で話すととても緊張しました。しかし、友愛の場では、お互いに支え合う雰囲気があり、安心して話すことができました。
私は特に「昼寝」という文化について紹介しました。ベトナムでは昼寝はとても大切な習慣で、多くの人が昼食後に短い休憩を取ります。一方、日本ではそのような習慣はあまりなく、多くの人が忙しく働いています。そのため、電車の中で眠っている人をよく見かけます。この違いに最初は驚きましたが、相手の生活や文化を理解することで、新しい視点を得ることができました。
ディスカッションの後には、各グループが話し合った内容を発表しました。他のグループの意見を聞くことで、自分にはなかった考え方に気づき、理解をさらに深めることができました。この共有の時間も、友愛を育てる大切な過程だと感じました。
イベントの最後には、全体のまとめが行われ、「違いを認め合い、尊重することが友愛である」というメッセージが印象に残りました。その後、参加者全員で写真を撮り、昼食を共にしました。同じ時間を過ごし、笑顔で交流することで、言葉の壁を越えたつながりを感じることができました。
また、希望者は鳩山会館の見学も行いました。館内には鳩山家の歴史や日本の政治・教育に関する展示がありました。さらに、西洋文化との交流の歴史も紹介されており、日本がどのように他国と関わってきたのかを学ぶことができました。これもまた、友愛の一つの形だと思います。
庭園には美しい景色が広がり、バラ園や池の鯉など、日本らしい自然の美しさを感じることができました。このような穏やかな空間で過ごす時間も、人と人との距離を縮める大切な要素だと感じました。
今回の経験を通して、私は友愛とは単なる言葉ではなく、「理解しようとする姿勢」「違いを受け入れる心」「共に時間を過ごすこと」によって生まれるものだと学びました。
私は日本がとても好きで、日本語を学ぶために来日しました。言語を学ぶことで、多くの人とつながり、新しい文化を理解することができます。これからも日本語の勉強を続け、より深い交流ができるよう努力したいと思います。
そして将来は、日本と自分の国をつなぐ架け橋となり、友愛の精神を広げていきたいと考えています。

私にとって友愛とは
千代田国際語学院 卒業 靳心洋 キン シンヨウ 中国国籍

私にとって「友愛」とは、他者を尊重する気持ちから生まれる良好な関係の総称である。ただ仲が良いことや、いつも一緒にいる友達のような関係だけでは、必ずしも「友愛」とは言えない。私は、本当の友愛とは、まだ出会ったことのない見知らぬ人や、自分とは異なる意見を持つ人に対しても、同じ一人の人間として認め、大切にし、その存在を尊重することだと思う。
私たちはとても幸運なことに、この時代に生まれ、同じ地球のさまざまな場所で、それぞれ異なる考え方や価値観を持ちながら生きている。育った環境や経験が違う以上、同じ出来事に対しても感じ方が異なるのは自然なことである。しかし、その違いを無視したり否定したりすれば、自分の世界を狭めてしまうだけだと思う。「友愛」の始まりとは、同じでありながらもどこか異なる「他者」を受け入れることではないだろうか。異なる視点を知ることで、私たちは小さな自分の世界から一歩外へ出て、より広く、より深い存在へと成長していくことができる。
では、「友愛」とは単に他者とつながり、コミュニケーションを取ることなのだろうか。私はそうではないと思う。「友愛」は決して抽象的な言葉ではなく、日常の具体的な行動の中に表れるものだ。例えば、相手の話を真剣に聞き、自分の意見を急いで主張しないこと。意見が違うときでも、相手に対して忍耐と理解を持とうとすること。また、困っている人を見たときに、冷たく傍観するのではなく、できる範囲で手を差し伸べること。こうした一見小さな行動の中にこそ、他者への尊重の気持ちは表れているのだと思う。
本当の友愛とは、互いに同じであることを求めるのではなく、違いの中でも相手の自由を認め、支え合いながら、それぞれが安心して自分らしくいられる関係なのではないだろうか。
私自身の経験の中でも、他者からの「友愛」を感じたことがある。例えば、バスに乗るときに小銭が足りず困っていたとき、見知らぬ人が親切に両替をしてくれたことがあった。また、海外で道に迷い、言葉もうまく通じない中で、通りすがりの人が丁寧に道を教えてくれたこともある。気持ちが落ち込んでいるときには、友人が静かに話を聞いてくれたこともあった。さらには、家で飼っている猫がそっと頭をこすりつけてきて、まるで慰めてくれているように感じたこともある。どれも小さな出来事ではあるが、私にとっては大切な記憶である。
友愛とは、相手を変えることではなく、その存在を受け入れることだと思う。人は誰でも、自分の力だけではどうにもならないときがある。そんなとき、ただ誰かがそばにいてくれるだけで、不思議と勇気や安心感が生まれるものだ。もし私が誰かに助けてもらったなら、今度は自分もいつか誰かを助けたいと思う。
現代社会では、私たちは知らないうちにSNSなどを通じて多くの人とつながっている。しかし、つながっている人数が多いからといって、それが必ずしも友愛の深さを意味するわけではない。本当の友愛には、時間と信頼が必要だ。互いを尊重しようとする努力の積み重ねによってこそ、人と人との関係は少しずつ深くなっていくのだと思う。そうした関係が広がっていけば、社会も少しずつより良いものになり、人類はさらに遠い未来へと進んでいくことができるのではないだろうか。
「友愛」とは一つの感情であると同時に、他者と共に生きようとする真摯な願いでもある。他者を尊重することから始まり、理解と信頼の中で静かに根を張り、やがて大きく育っていくものだと思う。私は、千代田国際語学院と友愛財団の活動に参加する中で、国を越えた人々の善意や温かさを実際に感じることができた。これからも、他者を尊重する気持ちを大切にしながら、本当の意味での「友愛」を築いていきたいと思う。

友愛 活動詳細
のトップに戻る